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明大生が中国に1年で4回行って分かった日本と中国の違い!🇯🇵🇨🇳

✏️作成者:リリ

こんにちは!明治大学情報局です!

明治大学在学中の私は最近約1年間で中華人民共和国に4回旅行に行きました🇨🇳

今までに訪れた都市は北京市、河北省張家口市、上海市、浙江省蘇州市、重慶市、四川省成都市、広東省深圳市、香港特別行政区 (本土とは異なる点が多いので、今回の内容は当てはまらないものが多いです)。北から南、海沿いから内陸まで様々な都市を訪れました。

蘇州

一人旅もしたので、自分の力だけで中国を旅してみてたくさんの発見がありました。都市による雰囲気の違いも大きかったです。

そんな筆者が、行って分かった「日本と中国の違い」を紹介していきます!両国間に優劣をつける意図はなく、少しでも興味を持ってもらえたら嬉しいです。

中国にあまり興味がない方も興味が湧くかもしれませんのでぜひ最後までご覧ください!

移動手段の違い

まずは旅行でよく使う移動手段について感じた違いです。

とにかく安い

地下鉄もタクシーも日本に比べてとても安いです。東京の電車は初乗り運賃で150円ほどしますが、中国の地下鉄は結構長めに(1時間弱)乗ってようやく100円を超えるくらいです。

東京のタクシーは初乗り(約1kmまで)410円+以降237mごとに80円(情報元:https://wagon-hire.com/column01/taxi-price/ )なので例えば5km乗ると約1800円かかります。(配車する場合は別途必要)

一方中国ではタクシーはDiDiなどの配車アプリが普及していて選択肢が豊富で、価格競争が起きているのか気軽に使える安さです。もちろん都市やタクシーのレベルにもよりますが、過去に上海で乗った履歴を確認すると3kmまで約340円+以降1kmごとに60円くらいでこれに配車料も含まれているようです。つまり5km乗っても460円なので、東京の4分の1程度で乗れることになります。複数人で割ればその分安くなりますし地下鉄より便利なので旅行では重宝します。

地下鉄

東京ではJRや京王などの地上を走る路線もあれば東京メトロや都営地下鉄などの地下鉄もあります。一方、中国では地下鉄(地铁)が主で、地上を走る電車はほとんど見かけません。

東京では地上の電車のための踏切による渋滞や事故、天候の影響による遅延や運休などがよく生じているため、全部地下鉄にしてほしいと思ってしまいます。(立体交差化が進んでいますが)

そんな地下鉄ですが、日本人が中国で実際に乗ってみるとまず驚くことがあります。それは荷物検査があることです。

どこの駅でも改札の入り口と出口は区別されており、入る前に荷物検査を受ける必要があります。警備員数人がいるので、金属探知ゲートをくぐり(無い場合もある)、荷物をX線検査に通します。小さなカバンくらいであれば中を見せるだけでも大丈夫な場合もあります。また、中身の入ったペットボトルは手渡して検査されます(一瞬で終了)。

日本の電車の利用者数を考えると絶対導入できないと思ってしまいますが、中国でもそこそこ利用者数がいるのに成り立っていて不思議です。とはいえ通勤ラッシュ時は長い列ができていることもありました。

他に日本と違うのは、地下鉄の車内でスマホのスピーカーで音を出して動画を見ている人がいることです。日本だと動画を見る場合でもイヤホンを使い、うっかりスピーカーで流してしまうと恥ずかしい思いをしますが、中国では堂々とスピーカーで再生している人がいます。見ているのはだいたいTikTokのようなショート動画。周りの人も全く気にしていません。もちろん都市によります(上海では見たことない)し、車内に「スピーカー再生禁止」のような掲示もあるので、今は少なくなっていると思います。

後でも触れますが、地下鉄は改札でQRコードをスキャンして乗るのが一般的です。日本にはモバイルSuicaがありますがまだまだカードタイプを使っている人も多く券売機に列ができているのも珍しくない光景。一方、中国にも一応券売機はありますが、使っている人はほとんど見かけません。

ただ、QRコードはタッチと違って少し時間がかかります。新宿駅のような利用者数だったら渋滞が生まれそうだと感じます。スマホの画面を付けず一瞬のタッチで完了するSuica等に用いられる日本のFeliCa技術は大都市東京に最適化されていて、そのすごさを改めて実感しました。

上海地下鉄の券売機。一番高くて11元(約220円)。

また、中国の地下鉄駅はホームドアが設置されています。設置されていない地下鉄駅を見たことはありません。そのほとんどが床から天井まで全面覆う透明なタイプ。人身事故が起きなそうで安心です。

高速鉄道

日本でいう新幹線にあたるのが中国の高速鉄道(高铁)です。アプリから予約して、外国人は駅でパスポートを提示するだけで乗れるので簡単です。

高速鉄道も安く、上海と蘇州の直線距離約80kmを約30分で結び、二等席で約1100円でした。日本の3分の1程度のイメージです。

車内はそれほど日本と変わりません。ただ、二等席よりは日本の新幹線の方が座席はやや広く座り心地が良いです(それでも熟睡しました)。

さらに、日本ではレアになった寝台列車も中国ではまだあるようです。いつか乗ってみたいと思っています。

生活・文化の違い

味の違い

中国の料理は多くの人の想像通り、味付けが濃く、辛いものが多いです。多くの屋台が立ち並ぶ場所では辛い匂いが充満していて中国に来たことを実感します。辛い食べ物やパクチーが食べられないと苦労するかもしれません。

地域によって食文化は異なり、四川料理は特に辛いことで有名です。また、重慶は火鍋が有名で、本当に街中が火鍋屋さんだらけでした。話には聞いていましたがここまでとは思っていませんでした。私は四川省成都市で火鍋を食べましたが、確かに日本で食べる火鍋よりもさらに辛く、大量のコーラを飲みながらやっと食べられました。その後火鍋にハマり、帰国してから1ヶ月で2回火鍋を食べました。

一方、上海料理はあまり辛くないと言われていて、確かにあまり辛いものを食べた記憶はありません。

飲み物が冷えていない

円卓で提供されるコース料理には必ずと言っていいほどコカコーラとスプライトが付いていました。100%に近いです。お茶はありますが、他のソフトドリンクはあまり見かけませんでした。

そして、中国の飲み物は冷えておらず常温のことがほとんどです。これは中国では冷たいものは体に悪いと言われているため。そのため、冷えている飲み物が欲しい時は冰的!と言わなければいけません。機内の飲み物でも聞かれました。

「食べ切らないのがマナー」?

「中国では食事を少し残すことが食べ切れないくらい手厚いもてなしを受けたことを意味するから、少し残すのがマナー」という話を聞いたことはないでしょうか。

実際に行ってみてあれは本当だと実感しました。もちろん日常的に利用するであろうチェーン店や小規模なお店で残すことはありませんが、円卓で提供されるコース料理は大学生10人でもどう考えても食べ切れる量ではありません。

当然どの卓もたくさん残してしまいます。日本人なら誰しもそうだと思いますがご飯粒1つも残さず食べるよう教えられて育ったので、初めての中国旅行では残すことに「もったいない…」とすごく罪悪感を感じていました。

しかし毎回本当に量が多く残さざるを得ないので、今はもう「こういうものだ」と思うことにし、残すことに何とも感じなくなってしまいました。

ただ、最近はこの習慣について中国でも問題視されています。多くのお店で持ち帰り(打包)が一般的に行われていたり、大量に食べ残した客に罰金を請求できることなどを定めた法律が可決されたりしています(情報元:https://www.nikkei.com/article/DGXZQOGM290PK0Z20C21A4000000/ )。この流れは歓迎したいです。

ドリンクチェーン店が多い

中国ではドリンク専門店をたくさん見かけます。日本もカフェは多いですが、中国のドリンクチェーン店は店内に席がなくテイクアウト専門の場合がほとんどなのが特徴です。

中でも店舗数も安さもトップレベルなのが「MIXUE(蜜雪冰城)」。中国に行ったら100%見かけるはずです。なんと1杯100円〜200円程度でタピオカミルクティーやレモンジュースなどのドリンクを買うことができます。しかもサイズが巨大。ちなみに池袋にもあります。

「ChaPanda(茶百道)」、「CHAGEE(覇王茶姫)」なども人気でよく見かけます。旅行に行ったらこういった店に毎日行くのが楽しみです。1つ20円くらいのトッピングを追加していけば結構量が多く食事代わりにしてしまうこともあります。

また、カフェも人気。勢いがあるのはluckin coffeeなどの中国生まれの安いチェーン店ですが、お馴染みのスターバックスも人気。価格はやはり高めですが、もっと安い店がたくさんある中でこれだけ支持されているのはやっばりすごいブランド力だなと感じます。

フードデリバリーが普及

日本でもUber Eatsや出前館がありますが、普通にお店を訪れるよりどうしても値段が張るので使うハードルはやや高めだと思います。

一方、中国のフードデリバリー(外卖)は破格の安さで、めちゃくちゃ発展しています。

これは実際の注文画面ですが、クーポンが多数発行されるのでよくわからないまま半額に。よくある初回限定というわけでもなく、いつもこの調子です。

なんなら実際に店に行くより安い場合もあります。利益が出ているのか心配になるレベル。

これだけ安いと気軽に使えるので、街中や飲食店ではフードデリバリーのバイクを多数見かけます。黄色や青のヘルメットが特徴。

マクドナルドなどファストフード店はもちろん、先述のドリンクチェーン店もほとんどフードデリバリーに対応しています。深夜0時を過ぎても営業中の店もあり、毎晩ホテルに帰った後アプリを探索して食べたことないものを注文するのが幸せです。

さらには飲食店以外も対応しています。スーパーで売っている食品類や小物も届けてくれます。実際、友人が旅行中に必要になったUSBケーブルを注文していました。

日本ではホテルに届けてもらう場合フロントで受け取るのが普通のようですが、中国ではホテルでも部屋まで届けてくれます。セキュリティ上宿泊者以外がフロントから先に入れないホテルの場合、部屋まで運んでくれるロボットがいます。ガスト等でも見かけるようなロボットで、自分でエレベーターの階を指定して乗り降りすることもできて優秀です。どれだけフードデリバリーが一般的かよく分かりますね。

街中にゴミ箱が多い

日本では公共の場から次々とゴミ箱が撤去されていて、実際自分も飲み終わったコップを捨てる場所が無くて探し回った経験あります(袋を持っていなかった)。ゴミ箱が減っているのは家庭ゴミの持ち込み防止やテロ対策などの理由があるようです。

一方、中国では街中や公共施設にたくさんゴミ箱が設置されていて、捨てる場所に困りません。ちょっとゴミ捨てたいな、と思ったらすぐ見つかるくらいあるので便利です。そのためポイ捨ても少ないです。

前述のようなテイクアウト型のドリンクチェーン店が多いことにも関係しているのかな、と思ったりします。

しかもきちんと収集されているようで、ゴミが溢れている様子はほぼありませんでした。

圧倒的スマホ社会

アプリの違い

中国は独自のアプリやサービスが発展しており、機能や使い方は似ていても日本人が普段使うアプリとは別物です。主な対応表がこちら。

日本中国
Google百度(Baidu)
Googleマップ百度地图
高德地图(Amap)
YouTube哔哩哔哩(bilibili)
LINE微信(WeChat)
X(旧Twitter)微博(Weibo)
Instagram小红书(RED)
PayPay支付宝(AliPay)
TikTok抖音(運営会社は同じ)
快手

ほとんどは日本でもインストールできるので試してみてください。アカウント登録不要で使えるものもあります。

外国人観光客が中国に来た時や中国人観光客が海外に行ったときにアプリが全然違って大変そうという見方もできますが、地図アプリでは信号が変わるまでの秒数をカウントダウン表示できるなど、国産だけあって中国での生活に最適化されています。

キャッシュレス決済

中国は日本以上になんでもスマホで行うことが多いです。

代表例はキャッシュレス決済。ほぼ全ての店でQRコード決済である「微信支付(WeChat Pay)」と「支付宝(AliPay)」に対応しています。高級店でも、道端でお土産を売っている謎の個人でも、自動販売機やコインランドリーでも対応しています。使えない所は見たことがありません。つまり微信か支付宝のどちらかさえ登録すれば旅行できます。

一方、クレジットカードや現金には対応していない店が多いので、微信か支付宝のどちらも使えないと旅行は困難です。

日本はQRコード決済だけでも数十のサービスが存在していますが、小規模なお店ではまだまだ現金のみのところも多く現金は持ち歩かないといけません。かと思えば現金不可の店も稀にあり、早く全てのお店でキャッシュレス対応して欲しいなと思っています。

ただ、スマホ決済に依存しているということは通信障害やスマホの故障・紛失による影響は必然的に大きくなりそうです。

WeChat

WeChatはLINEのようなメッセージアプリだけでなく支払い用にも使えますが、もっと多機能です。

中国では街中でQRコードをたくさん見かけます。大抵の飲食店の各テーブルや公共施設の入り口など。日本生まれの技術ですが中国の方が使っていそうと思うほどです。そのQRコードは特に説明もないもののWeChatでスキャンすることが前提となっています。スマホの標準カメラ等で読み取っても開けないことが多いです。

WeChatで読み取るとWeChatのミニアプリ(ミニプログラム)が開き、モバイルオーダーしたり公共施設の入場予約をしたりできます。日本ではお店ごとにアプリが用意されていることが多く、インストールするために通信量もスマホの容量も使ってアカウントもそれぞれ必要で面倒ですが、WeChatのミニプログラムならインストール不要でWeChatのアカウントですぐに会員登録でき、本当に便利です。

初めて行くお店でも、どうせモバイルオーダーがあるだろうと思ってWeChat内で検索したらやっぱり出てきてモバイルオーダーできました。

それだけでなく、地下鉄に乗るためのQRコードも、タクシーの配車も、フードデリバリーも、自転車レンタルも、お店の予約やチケット購入も何でもWeChatのミニプログラムが用意されているのでWeChat内で全てできてしまいます。WeChatを初めて使った際はそんなに何でもできるアプリには見えなかったので驚きです。

LINEも公式アカウントや「ミニアプリ」機能はありますが、WeChatほど普及していません。LINEが目指している、何でもできる「スーパーアプリ」はWeChatのことだったのか、と中国を訪れた時に感じました。使うアプリがバラバラなよりも1つに集約されている方が便利に感じます。日本でならLINEを使わなくても他の連絡ツールを使えば生きていけそうですが、中国ではWeChatが無いと生活がままならないレベルという印象です。

ちなみにAliPayでも大抵のことは可能です。また、地図アプリ内でホテルを予約したり、食べログのようなサイト(大众点评)を通じてお店のチケットを購入したり、タクシーを呼んだり、地下鉄のQRコードを表示したりすることもできます。このように、中国のアプリはどれも「スーパーアプリ」を目指しがちです。

ただ、ミニプログラムの方が完全に良いというわけではありません。WeChatで連絡をとりながらミニプログラムを使うこともできますが、アプリ内で画面を切り替えるので別のアプリに切り替えるよりやや不便。また、iOSの機能であるライブアクティビティやダイナミックアイランドが使えません。これはフードデリバリーの配達状況やタクシーの到着時間の確認などで重宝するため、滴滴(タクシー配車)と美团(フードデリバリー)はWeChatのミニプログラムではなく通常のアプリをインストールしています。

最後に

巨大3Dサイネージ

中国に行って日本と違うと感じた部分について紹介しました。

中国に行ったことのある方は知っている内容ばかりだったと思いますが、少なくとも私は行くまでWeChatはただのメッセージアプリだと思っていましたし、そうとしか紹介されていませんでした。生活面のことを日本で知る機会はあまりないので新鮮なことだらけでした。

そもそも使われているアプリが全く違う国を楽しむために少しずつ攻略していくのは楽しいです。1年前の自分を思い出したら考えられないくらい色々知って経験したんだなと実感しています。

しかし、中国はめちゃくちゃ広く人口も多いので、まだまだ知らないことばかりだと思っています。重慶や成都に行った時は結構西に来たと思いましたが、地図で見るとようやく中国の真ん中あたりです。 もっと様々な場所に行ってたくさん経験したいです。

中国は本当に魅力的な国です。2024年11月30日からついに短期滞在のビザ免除が復活し、いつでも気軽に行けるようになりました。この瞬間を待ち侘びていたので心の底から嬉しいです。渡航1ヶ月前からビザ申請の準備をするのは大変でした…。

記事の内容について質問等ありましたらSNSのDMまでお気軽にお寄せください!

他にも中国に関する記事を書いているのでぜひご覧ください。

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