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【学問の祭典】何も知らない素人理系大学生が初めて学会発表に潜入してみた!!

【午後の部】展示発表を見よう!

午後の部は「インタラクティブ発表」という展示発表で、会場内の各ブースで展示されている作品を実際に体験することができます(ポスターのみの発表もあり)。

審査員による審査に加え、一般の参加者も面白いと思った発表に投票することができます。昼休みの前に概要説明があり、その時に面白そうな発表をメモしておいたので、それを頼りに会場を歩き回り始めました。

テーマパークに来たみたいだぜ
テンション上がるなぁ~

記事内で紹介するインタラクティブ発表は、全て発表者の方に直接掲載許可を頂いております。

最初に見に行ったのは、明治大学 渡邊恵太研究室の方による発表「DynaPin: 3Dプリンタのヘッドによる自動引き出しピンアレイを用いた動的なサポート構築」です。筆者と同じ総合数理学部先端メディアサイエンス学科(FMS学科)の先輩で、3Dプリンターの研究だということで面白そうなので見に行ってみました。

3Dプリンターで印刷する際に発生するサポート材を削減する手法として、3Dプリンターのヘッドを有効活用した斬新な発表でした。最初は何をしているのかよく分からなかったのですが、ブースでは発表者の方に直接質問ができるので色々お話を聞いて理解することができました。筆者自身も研究室で3Dプリンターを使うことはよくあったのでとても面白かったです。

どこからこの発想出てくるんだ……

次に見に行ったのは、埼玉大学の方による発表「筋電位と骨格情報を融合した念力インタフェースの開発」です。「念力を打てる」と聞いて展示を見に行きました。

腕に筋電センサーを装着し、画面に向かって手を伸ばして腕に力を入れると……

すごい!念力だ!!

画面上の黄色い箱を動かすことができ、まるで本当に念力を打っているかのような体験をすることができました。筋肉に力を入れたときに流れる電流の値を利用して、コントローラーに応用しているようで、とても面白かったです。

次に見に行ったのは、立命館大学の方による発表「把持力計測に基づく可変剛性仮想バネの構築と評価」です。仮想バネの硬さを自由に変えられる体験ができると聞いて展示を見に行きました。

パソコン上で自由に点をプロットしてグラフを描き、「フィードフォワード型力覚提示装置」に送信します。この装置のレバーをつまんでみると、さっき描いた通りに硬さが変わるバネのような感覚を感じられました!

また、自分で作った仮想バネの「触り心地」を他の人のバネと戦わせるコーナーもありました。自分で好きなバネを作れる不思議な体験ができて面白かったです。

一般の人も楽しめるような形式になってるのいいね

次に見に行ったのは、東京大学の方による発表「Butlerliezer: 対話者間の関係性に応じて適度にごまかすAI返信メッセージの提案と評価」です。「適度にごまかす」というワードに惹かれて見に行きました。

自動返信の新しい仕組みとして、ユーザーの一人称視点をカメラで取得し、AIがその状況と会話相手の心理的距離に応じた返信を生成するシステムです。ゲームをしている状況でも、親しい友人なら「今ゲームしてる」とそのまま伝えても大丈夫なパターンが多いですが、会話相手が上司の場合、「ゲーム」を「作業」と言い換えるなど、「嘘は吐いてない」と言える程度に行動を正当化して伝えることがあります。

たしかによくやるわ

こういったコミュニケーションは日常的に行われており、相手との関係性維持に役立っています。このシステムはこういった行為(Butler Lies)をAIが自動で実行できるようにしたものです。このような、日常生活に溶け込んだ研究も多く発表されていました。

普通に高校生とかでも全然楽しめそうだな

他にも色々な面白いデモ発表を見せてもらいました。あまりにもたくさんあるので、時間内ではとても回り切れませんでした。筆者は一応その分野を学んでいる学生なので、発表者の方から実装方法などについて色々お話を聞いたり、議論したりできてとても有意義な時間でした。

最後には待ちに待った特別講演。HCI界のレジェンド、暦本純一先生のお話を聞いてきました。

先生の今までの研究の話や考え方、生成AIが普及した現代そして未来のHCIについて等、色々なお話を聞くことができる貴重な時間でした。筆者は未熟なので理解が難しい話もありましたが、これから本格化していく大学での研究に対して、がんばろうと思えた時間でした。

こうしてインタラクション2026は閉会。

来年は大阪で開催されるようです。今回のようにノリで行ける距離ではなくなってしまいましたが、それなら自分が発表者側に回ればいいじゃんということで余計にやる気が出てきました。

研究室の金で大阪行くぞー!!

動機が不純すぎる

【おわりに】とにかく行ってみよう!

先生に勧められたから、そして無料だからという理由でノリで突入した今回の学会発表。最初は堅苦しい雰囲気かなと思っていましたが、思ったより和やかでラフな雰囲気があったのが印象的でした(他の分野の学会はまた違うのかもしれませんが……)。また、これもHCI分野だからこそなのかもしれませんが、特に知識がなくても楽しめるようなワクワクする研究がたくさんあるので、ぜひ色々な人に見に行ってほしいと思いました。

筆者がこの文章を書いているのは訪れた2ヶ月半後である学部3年生の5月下旬なのですが、研究室に本配属されてからの生活で「学会発表を見に行った」という経験は思ったより役に立つ場面が多いと感じました。学会で発表することを目標とすることが多いので、その目標である現場を一度見ておくとイメージが湧きやすいです。

その分野に全然詳しくなくても、とにかく行って空気を体感してみるだけでも面白いし良い経験になると思います。あなたもぜひ、自分が学んでいる/これから学ぶ分野の学会発表を見に行ってみませんか?

学費回収!学費回収!

動機が不純すぎる……

前回の企画はこちら!

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