大学卒業後
大学卒業後は就職されたんですか?
はい。
ですが、当時大学四年生だった私は実はコーネル大学に留学する準備をしていたんです。
え、そうなんですか?
でもさっきは断ったって…
そうなんですよ。
実はこのとき、留学するための費用を稼ぐために株式会社理経というところでアルバイトをしていたんですよ。
コーネル大学に留学する条件が、1年目は実費で通い、成績が良かったら2年目以降は奨学金で通えるというものだったので。
そこまで留学のために頑張っていたのになぜ、辞めてしまったんですか??
当時の理経の社長に気に入られて、
「給料倍にするからアメリカになんて行くな!!」
って言われて、留学せずにそのままその会社に就職してしまったからです(笑)
えぇ!?
なんでですか??
当時、もう結婚しようと思っていて、お金がほしかったので…
確かに結婚にはお金がかかりますもんね…
そうですね。
入社後はすぐにシリコンバレーに駐在し、インターネットの生みの親、レン・クラインロック氏に出会いました。
そして、彼から生徒であるwifiの創設者、ジョエル・ショート氏を紹介されました。
その後、日本にwifiを導入することをしました。
wifiを…!
どのように導入されたんですか?
実際にジョエル氏をお招きし、日本で最初のwifiの講演会を行ったりしました。
結果、その講演会が功をなし、ホテルで有名なハイアットリージェンシーが導入を開始し、後に続く形でヒルトンホテル…と日本でwifiが広まっていきました。

ここでインターネットが発明された。
写真はインターネットが出来て50年の記念日に取ったもの。
すごいですね…!!!
実質、日本でwifiを広めた人ということなんじゃないでしょうか??
そうかもしれないですね(笑)
その後、日本に帰ってきた後は
理経の社長に就任し、
シリコンバレーや香港、アトランタ、シンガポールなどで現地法人を立ち上げ、海外展開に尽力しました。
その後、2008年に明治大学評議員に就任し、理経の社長として就職講演会などを経て、2016年に
明治大学の理事
に就任しました。
事業の海外展開だけに限らず、様々なことに挑戦されていたのですね…!
非常にバイタリティーに溢れた人生を歩まれているんですね!
✅大学卒業後、株式会社理経に就職渡米!
✅その後、アメリカで会社を立て後、理経の社長に就任。
✅70歳の時に明治大学の評議員と理事に就任!
明大生に一言
2つあります。
1つはもっと国際社会について学ぶこと、もう1つはもっと積極的に行動をすることです。
国際社会について学ぶですか?
これは明大生に限った話ではないですが、最近の学生は世の中のこと、特に国際社会について知らなすぎると思います。
確かに…
近年、インターネットが発達してすぐに様々な情報にアクセスできるようになりました。
しかし、それだけでは世界は理解できません。
実際に現地に行って、自分の目で見ないといけません。
自分の目で見て、思ったこと、感じたことが後の日本に大きな影響を与えることになるかもしれません。
なので、もし世界について、興味を持っている学生がいたら、ぜひ「日米学生会議」に参加してみてください。
これは明大生が最初に作った団体で今も積極的に活動を行っています。
海外の学生と交流するチャンスでもあるので、ぜひ活用してみてください。
なるほど…
確かに国際社会を知るために、「日米学生会議」に参加するのはいいかもしれないですね!
二つ目についてですが、最近の明大生はおとなしすぎる印象があります。
おとなしすぎるですか?
明治大学に「個を強くする」というスローガンがありますが、そもそも自分の個性は、自分で認めるものではなく、誰かに認めてもらうものです。
確かに自分で「個」が強いとか言ってもそれは「個」ではないですもんね
じゃあ、どうやって認めてもらうかといったら、行動をして、結果を出せばいんです。
突き破ってください。私の時代も当時、
アメリカに行く人なんていませんでした。
しかし、私はそこでアメリカに行くという挑戦をし、人生が大きく変わりました。
明大生もこのようなチャレンジャーがたくさん出てきてほしいと思っています。
現在、いまだに猛威を振るう、新型コロナウイルスで思い描いていた行動ができていないかもしれませんが、他にも方法があるはずです。
自分の頭でしっかりと考え、行動に移し、結果を出せるよう努力してみてください。
その経験は後で必ず活きてきます。
長くなりましたが、最後に私のモットーをお伝えして、終わりにしたいと思います。
それは
「準備しろ、そして待て」
です。
チャンスは時に待たないと来ないことがあります。
しかし、その時にそれをつかむ力がないと逃してしまいます。
そのため、準備して待つ必要があるのです。
ぜひ、覚えていただければと思います。
本日はありがとうございました。
こちらこそ、貴重なお話をありがとうございました!!
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