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【AI×VTuber】明治政経卒・株式会社Pictoria代表、明渡隼人さんに聞く明治大学の歩き方

こんにちは、メイキョクです!

今日はどんな記事ー?

今回は株式会社Pictoriaの代表取締役CEOの明渡隼人さんにインタビューしてきました!

まず、Pictoriaってどんな会社?

合成音声やLLM(大規模言語モデル)の開発、AIの活用を強みとし、キャラクター×AIを主軸としたコンテンツの企画・制作・運用などを支援しています。AIVTuberとしてYouTubeチャンネル登録者数が10万人を超えている「紡ネン(つむぎねん)」をリリースしています。

詳しくはPictoriaの公式サイトを見に行ってみてください!

紡ネンのYouTubeアカウントはこちらから!

はじめに

簡単に自己紹介をお願いします

ーーー2014年に明治大学政治経済学部経済学科に入学し、2018年に卒業しました。配属は永原ゼミ。いまの会社を作ったのは大学4年生のときで8期目に入ります。2018年の12月にベンチャーキャピタルから投資を受け、バーチャルユーチューバーという領域で資金調達をしながらやるスタートアップとなっています。今はAIキャラクターをやっています。

ーーー最新の企業状態については記事がたくさんあるので、特に学生時代について深掘ってください!

明渡さん自身、周りになんていわれることが多いですか?

ーーー「独特」と言われることが多いですね。やってるビジネスやビジョンの語り方がちょっと特殊なんですね。基本的にまだ世の中にないものを売り出すというストーリーで語っているので、謎の大物感があると言われたりもします。教科書的でないビジネスをやっていて、そういうことをやるやつだと思われていますね。

大学生活について

明渡さんの学生時代について教えてください

ーーー最初はイラストやアニメーションを描くサークルである描画クラブに入り、部誌やゲームを制作していました。当時は立ち上がったばかりでベンチャーっぽい感じでした。いわゆる「オタク」的なサークル生活を送っていました。その一方で旅行に行ったり、クラスで野球をしたりリア充感のある学生生活も送っていました。大学3、4年生になり就活やインターンなどで忙しくなる前に遊び倒そうと考えていました。

ーーー大学に慣れてきた1年の後半からは外部のビジネス団体との交流をしながら、プログラミングの勉強をしたり、サービスの考案をしたりしていた気がします。

ーーー3年生になった時には、明治大学政治経済学部にはカリフォルニア大学のバークレー校に留学できる制度があって、サマーセッションというんですがそれを利用しました。秋ごろに帰ってきたあと12月ごろから外資系のコンサル会社の面接を受けて通ったので4年生では会社を起業したり、インターンに行ったりビジネスに向けての調整をしていくような大学後半でした。

大学生活の前半では趣味にかける時間が長かった感じですね

ーーーそうですね。ビジネスをしようと言ってもどこで何をしたらいいかわからなかったので、情報収集がてらいろんな人に会うみたいなことをしていました。また、ビジネスを始めると遊びほうけるみたいなことはないと思っていたので、後悔しないように大学1、2年を使おうという思いでしたね。

大学3年のころにしたというプログラムの勉強は独学だったんですか?
また、そのきっかけを教えてください。

ーーー独学で始めたんですけど、オンラインスクールを8万円払って通いました。ソフトウェアの時代だったので、それをちゃんと作れるように必要だと思ってプログラムを学びました。自分で書かないとしてもエンジニアリングをできる人と話ができないとスタートアップで戦えないだろうと思っていました。

大学時代に今のキャリアにつながるような出会いや経験はありましたか?

ーーーラーメン屋でバイトをしていたんですが、その大将に年上の人との付き合い方を教えてもらいましたね。大将には、「これからビジネスをしていくのであれば、決済者と仲良くなる必要がある、ちょっと上は反発してくるから嫌われることは覚悟しておけ、ただ一回り上の方々は余裕があるから面白いやつが好きだ。飲むことも含め、面白いやつだと思われるようなコミュニケーションを覚えろ。」と言われました。そのときはそんなコミュニケーションがあるかと思いましたが、今になって役立っています。年上の人を一定のリスペクトを持ったうえでかわいがってもらえるようなホスピタリティを学びました。

ーーー明治大学和泉キャンパスのメディア棟は自習とプログラムの環境が最高で入り浸ってました。1階にコーヒー屋があったと思いますが、そこか、静かにやりたいときは図書館を利用していました。先進的で設備があって助けられました。

授業的な部分よりも人間関係の構築の部分が今役立っているんですね。

ーーービジネスのことをやり始めると自分の中で洗練させていくんですが、人としての広がりは小さい時に作る必要があって、いろいろなことを勉強できたことがよかったですね。政治に全く興味がなかったんですが、政治関連の授業をとりあえず取りました。1年間しかないゼミのようなものに入らせてもらって、本をしっかりと読み込む経験ができました。そういうビジネスと関係ない部分のベースをいくつか作ってもらったので、しっかり勉強できる環境があったことにはすごく助けられました。明治大学には分野で一流の人がいるので、いま学べないことを学べる経験もあったので、変に視野を狭めすぎず、いろいろやってみる経験が大切なのかなと思います。

大学の授業では単位を取りに行くよりも積極的に学ぶ姿勢が大切なんですね。

ーーー全然興味ないなら単位とるだけでコスパを下げるのもいいと思うんですが、打ち込むものを各学期ごとに決めておくと20代中盤になったときに人に浅いと思われるリスクが下がるのでいいと思います。全部じゃなくていいので、1つでも納得できるような分野を作っておくことが大切だと思います。

人間力をつけるうえで努力したことはありますか?

ーーー上下関係の強いサークルでも学べるかもしれませんが、お酒を飲むときのお作法はできないといけないですね。ひとつの所作に対して指摘してくれる人を持つことが大切ですね。そういう集団の中でボコボコにされながら飲み会してたので、人からの見られ方をインプットできましたね。今でも年に2回ぐらい「家」みたいな感じでありますね。

大学は自由な時間が長いので、有効活用できるといいですね!
私はまだお酒が飲めないのでその部分はこれから学んでいこうと思います!

留学について

留学当時、不安や迷いはありましたか?

ーーー前情報で、日本人とばかりつるんでいると英語がうまくならないと聞いていたので日本人とつるまないようにしようと思ったのですが、明治大学からけっこう人数が行っていたのでつるまざるをえなかったです。そこは不安が的中した形かなと思います。とはいえ、誘われたときに行かないのも良くないと思ったので割り切っていました。

行こうと思ったきっかけはありましたか?

ーーーきっかけは行先のUCバークレー校がシリコンバレーの近くにあったことです。ツイッターやアップル、フェイスブックの本社がバークレー近くのサンフランシスコにありました。企業見学のついで、みたいな感じでした。ただ、バークレーもノーベル賞が出ていたり、ビジネススクールとして有名だったのでビジネスの最先端をしっかり勉強しようという思いもありました。サマーセッションですがレギュラーの生徒もいるようなちゃんとした授業で、アメリカのレベル感を体験してみたかったんです。当時、バークレーは火炎瓶を投げたりする政治運動の拠点だったので、政治系に興味がある学生も来ていましたね。

留学中に得られたものはありましたか?

ーーー僕が行ったとき、ポケモンGOがちょうどアメリカで流行っていたんです。だけど日本ではまだなくて、場所によって流行っているものが違う、流行のズレみたいなものがあるということをそこで知りました。エアビなどのシェアリングエコノミーという領域で流行っているサービスを体験できたことは、ITサービスの黎明期に触れられたことはすごく面白い経験だったと思います。アメリカの企業も意外と難しい事業はしていないんですね。むしろ英語の面の方が大変で、クラスのビジネスに関してのレベル感はそんなに高くなかったです。

逆に、留学中に大変だったことはありましたか?

ーーー大変だったことは手続きに関してですね。留学の手続きがちゃんと受理されているのか不安になりながら友達と確認しながらやっていました。明治の授業でも手続きを間違えると単位を落としてしまうので、情報を聞ける人を探しておくといいですね。また、高校の時に歴史をやっていなかったんですが、世界史を学ぼうと思ってhistoryの授業を取りました。歴史用語の発言が日本語と英語で大きく違ったのですべて覚えなおさなくてはならなくて大変でした。イスラエルの教授の発音がなまっていて、聞き取れないことも多かったです。みんなきれいな英語はしゃべっていなくて、どこかしらなまっているんだなと感じました。

先ほど企業見学とおっしゃっていましたが、そこで学べたことはありましたか?

ーーーゼミの永原先生は富士通の方を紹介してくれて、アメリカのシリコンバレーの研究所にオフィス訪問に行かしてもらいました。ブロックチェーンの研究をしている責任者の方で、オリンピックに出て、スタンフォードのドクターまでとったらしいです。そこでどんなキャリアで責任者をしているのか聞いたら、彼はまだ2、3年目だと言われました。彼らは院を出ることが当然で、学歴社会を感じましたね。勉強もできてスポーツもできることに生物的に劣等感を持って、そういう人と真正面で戦わないようにしようと思いました。

さすがアメリカ……。規格外ですね。

起業とキャリアについて

人生で影響を受けた人はいますか?

ーーー1人目は、先ほど言ったラーメン屋の大将です。「人間とは」について教えてくれて、人間力を養うことができました。

ーーー2人目はインターン先の代表です。コンサル行くのと起業するので迷ったときに、コンサルに行っても起業について学べることはないと言われ、起業しました。もしかしたら、それはポジショントークだったかもしれないですが、キャリアにはつながってますね。独立するなら今の仕事は業務委託として今のまま延長しながら渡すし、今内定している企業分くらい出すと言ってくれたのが、起業を選択する決め手になりました。

ーーー起業してからは、業界のトップの方々の話を聞きながら勉強しています。キャラクタービジネスとはどういうビジネスなのかということを業界的な観点から学校では学べないようなことを各業界の一流の人に聞いて自分の中に体系化していました。

「起業」をしようという考えはいつからあったんですか?

ーーー小学校からありました。当時から有名だったホリエモン(堀江貴文)さんの影響で。そういうのを頭の片隅に置きながら、当時はとにかく都会に出たかったんです。岡山県出身なんですけど、東京に出て起業するぞという思いを持ってました。

当時、起業をする業界は決めていましたか?

ーーー分野は決めてなかったです。お金を稼ぐことはすごく難しいので、それを選んでられないだろうと思っていました。ただ当時おしゃれだと思っていたのはインテック系で、そういうものをやれればいいとは思っていました。しかし、エンジニアでも、金融の知識があったわけでもなかったので、それは諦めました。そこで、当時オタクだったこともあり、VTuberという領域ならばギャンブルに出られるかもしれない、と思って選びました。

企業当初からVTuber事業に取り組んでたんですね

ーーー大学4年のときはゲーム会社とコンサル系の会社のプログラムのインターンに行っていたので、テック感のある所でインターンをしていたんですけど別にVTuberではなかったです。ただ、会社を作って本業にするぞというタイミングではもうVTuberを選んでいました。

政治経済学部で文系出身でいらっしゃいますが、このような理系的な事業に取り組むうえでハードルに感じられたことはありましたか?

ーーーその部分でのハードルはあまりなかったです。文系で自由な時間が多かったのでその時間を使って起業について考えられました。要領よく終わらせられるところはすぐに終わらせて、やるべきことに時間を割けたので。政治経済学部では経済の授業で数学を使うこともあり、ド文系ではなかったこともありますね。プログラミングはそんなに理系的ではなく、ロジック的な部分も多く文系こそ得意な感じがしますね。

ーーー数学が得意だとは思っていなくて、株価の計算など財務的な部分に不安があったので、東大の人にサポートしてもらいました。その点ではいい役割分担ができたと思います。

いい出会いがありましたね。

AIとVTuberについて

AIが中の人を務めるVTuberとして作ろうと思ったきっかけはなんですか?

ーーーもともと大胆なことをすることが好きでした。VTuberをマネジメントするなかで、ほんとうに人じゃないとおもしろさを提供できないのか、と疑問を持ったんです。お客さんに価値を届けるには、むしろAIの方がダイレクトに価値を届けられると思いました。もともとVTuberをマネジメントしていたことと、もともとAIに興味があったので、好きなことを組み合わせたという面もありました。

「紡ネン(つむぎねん)」の配信内容は主にどなたが考えていらっしゃるのですか?
また自社で開発されているのでしょうか?

ーーー方針は人間が考えています。しかし、配信内容はAIが考えています。

どうやってAIに学習させているんですか?

ーーー2つあって、1つ目は、LLM(大規模言語モデル、ChatGPTなど)というテキストを処理するものです。何をしゃべるか、コメントに対しどう返答するかについてですね。2つ目はText to Speechというテキストを読み上げる仕組みですね。学習元でいうとLLMは大企業が作っているものを使っています。ただ、キャラクターっぽさはユーザーのコメントを学習して方向付けをしています。一方Text to Speachの方では声優さんの方に依頼して学習させました。

大学生の推し活はどのくらいのバランスで楽しむべきだと思いますか?

ーーー生活が破綻しないぐらいでとは思いますが、自分が稼いだお金だったら好きなように使ってもいいと思います。現在、推しを持つことが一般化しています。だれかに希望を託す新しい生き方ですね。それ自体はいいことなんですが、逃れられなくなって、依存、破滅をしないように。「行き過ぎるとよくない」例ですね。いろいろな会社は依存させようと狙ってくるので、客観視して理解することが大切です。

AI利用時のモラルについてはどうお考えですか?

ーーーAIは使った方がいいと思っているので、大学がAIを禁止するのはナンセンスだと思います。GPTで書ける課題を作っているので仕方ないです。社会に出た後GPTが使えないわけじゃないので、むしろAIを活用していく社会で生き抜くために必要な力を養うべきです。

AIを活用していく社会で生き抜くにはなにが必要ですか?

ーーーすべての前提は変わり得ることを意識した方がいいですね。例えば、エンジニア不足が叫ばれてた中、コーディングはAIがやるようになり、いままでNo.1だと思われてきた職業でリストラが加速しています。大学時代は自分の強みや、自分が深掘れるものを見つけてそこに立ち戻れるようにしてください。いま社会に必要とされているものでもそのうち必要とされなくなることもあります。何があっても強く生きられるようにしていきましょう。

「推しすぎ」には気を付けたいですね。
AIは授業によって使い方の指定があるので気を付けましょう。

明大生へのメッセージ

「やりたいことが見つからない」「一歩踏み出せない」と悩む明大生に対してどのような言葉をかけたいですか?

ーーーまず、いろいろな機会で人と話してみてください。やりたいことは憧れから生まれます。そのためには外のものに触れることが大切です。新しいものに触れること、いろいろな機会に積極的になることが大切です。新しい刺激を常に得るようにするのがいいと思います。

日々感じる興味、関心を大切にという感じですね。

ーーー自分が今考えていることはなにかしらの刺激や無意識に考えてきたものなので、外部からのインプットがないと発動しないので。本でも人と会うでもなんでもいいので単一の刺激の中にいるとよくないですね。

学生のうちに「これはやっておくといい」と思うことがあれば教えてください。

ーーー自己分析ですね。就活の時に自己分析するのは浅いですね。習慣としてするものだと思います。常に自分が何が好きなのか、自分はどういう人間なのかを意識することが大切です。それは、いい大学生活を送るために、将来のためにしておくべきだと思います。なにが向いててなにが嫌いかは把握して向き合っておいてください。

まずは何事もやってみることが大事、ということですね。

編集後記

取材を通して、大学生活の時間や制度をうまく活かしながら、自分のスキルを着実に伸ばされてきた姿がとても印象的でした。例えば、留学や起業といったチャレンジングな選択を自らの意思で行い、それを学びや成長につなげているところがすごかったですね。

明渡さんは、自分のことを「オタク的」と話していましたが、しっかりと自己分析をして、自分の軸を持って動いている姿勢がとても素敵だなと感じました。私自身もまず、自己分析から始めてみたいと思います。

いかがでしたか?

留学や起業に興味がある方をこの記事で背中を押すことができたなら幸いです。

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