米原 → 大垣 → 豊橋 → 浜松 → 熱海 → 小田原
結局米原駅には5分遅れで到着。接続がうまくいったのかよくわかりませんでしたが、とにかく助かりました。米原駅で昼ごはんにする予定だったのは乗り換えに20分使えるからだったのですが、遅延の影響で15分しか使えなくなってしまいました。立ち食いそばでもあれば行こうかなーと思いましたが、マジで何もない。新幹線停車駅のクセに何やってんだ!という気持ちを抑えつつ、仕方なく改札内のコンビニで食料を調達しました。長丁場が想定されるので多めに購入。次の食事の予定は帰宅後になります。



ここからはJR東海の管轄に入ります。東海道新幹線やJR御殿場線など、私たちにも馴染みのあるサービスも提供している会社ですので、そろそろこの旅も終わりに近づいていることを実感します。
御殿場線に馴染みのある明大生なんていねえだろ
うるさい!2時間通学民を舐めるな!!
ここからはゴールの小田原までずっとJR東海道本線となります。まずは大垣まで向かうのですが、車内アナウンスで飛行機みたいに運転手さんが自己紹介しててなんか良かったです(小並感)。
30分ほど電車に揺られ、大垣駅に到着。大垣駅といえば青春18きっぷを語る上では欠かせない駅です。
その昔、「ムーンライトながら」という臨時夜行快速列車がありました。青春18きっぷの発売時期とほぼ同時期に運行していた東京⇔大垣間を結ぶ臨時列車で、下り電車は夜の23時台に東京駅を出発し、翌朝の6時前に大垣に到着します。普段は電車が走っていない時間帯も移動でき、青春18きっぷを最大限活用できるため、人気を博していました。しかし、2021年1月にムーンライトながらは廃止となってしまいました。廃止前は青春18きっぷで東京から佐伯(宮崎県)や佐世保(佐賀)、八代(熊本)まで1日で行くことができたのですが、現在は東京から東海道線を乗り継いで行くと1日で到達できるのは新山口まで。九州にはギリギリ届きません。(参考文献:乗りものニュース)
夜行列車に乗って大垣から始める青春18きっぷの旅、やってみたかったなあ……
さて、本題に戻りましょう。大垣からは次の豊橋までの区間はJR東海道本線新快速となります。いくつか駅を飛ばしてくれるので大いに助かります。さっきまでの電車遅延のせいで乗り換え時間が非常に短く、その上で記録用の写真も撮りたかったため、大荷物を抱えて走り回る羽目になりました。なんとか間に合ってよかった……


途中で名古屋駅にも停車しました。「ここで新幹線に乗り換えればすぐなのにな……」という邪悪な考えが頭をよぎりましたがなんとか振り払い、読書などで時間を潰しました。
1時間半の乗車を経て終点豊橋に到着。ここから浜松までの区間は、夕暮れ時なのも相まって景色がめちゃくちゃ綺麗でした。


特に良かったのは弁天島駅周辺です。




夕焼けに照らされた弁天島駅の開放的なホームはとても綺麗でした。車窓から見える浜名湖も絶景で、これらがゆっくり見られるだけでも、新幹線じゃなくて鈍行で移動する価値があるなと思いました。
絶景に想いを馳せつつ、30分ほどで浜松駅に到着。乗り換えに24分使えるので、トイレ休憩も兼ねて途中下車しました。新幹線停車駅なだけあってちゃんと栄えていました。特に何かすることもないので、浜松市のご当地キャラクター「出世大名 家康くん」に挨拶してきました。


口の下にあご髭があるようにも見えるし、鼻の下に口があるようにも見えるな
放物線だけで顔のパーツが構成されてるお前が言えた話ではないぞ
ここから熱海まで、およそ2時間半乗りっぱなしです。この区間もかなり長いですが、昨日の3時間34分の区間を乗り越えた私にとって苦ではありません。あの経験は私を強くしたと思っています。


この区間でJR東海の管轄は終わりです。のんびりした路線でしたが、山があったり海があったりと、彩り豊かな車窓を見せてくれました。だいぶ外も暗くなってきて景色も見えないので、読書をして過ごしました。
そして遂に熱海駅に到着し、JR東日本の管轄に突入!見慣れた駅名標に見慣れた車両、聞き慣れた構内アナウンスに感動を覚えました。ここからはもうウィニングランです。青春18きっぷの旅で最後の乗り換えを終え、小田原まで20分ほどの移動を楽しみます。


安心感のある車両に揺られながら、今までの旅路を振り返りました。かなり急ぎの旅路だったので全然観光する暇はありませんでしたが、乗り換えに乗り換えを重ねて様々な車両を利用しながらゴールを目指す、そのゲーム性と「今しかできないこと」感に溢れた旅で、本当に楽しかったです。
ただいま!!!!!!!!!!!!!!!!!!!


遂にゴール!!!!熊本駅から小田原駅までの電車での総移動距離は1209.4km、乗り換え回数は15回、電車移動にかかった時間は23時間46分でした。帰ってきた……!!あの長い旅路を鈍行だけで、青春18きっぷ1枚だけで帰ってきた!!凄まじい達成感が身体中を駆け巡りました。これまでのGPSログを改めて見てみると、さらに感慨深い気持ちになります。(2日分の乗換案内の画面もここに載せようと思いましたが、あまりにも縦長すぎるので巻末付録として最後に載せることにします)


こうして2日間に渡る青春18きっぷの超長距離旅行は幕を閉じました。久しぶりに飛び込んだ自宅のベットが最高に気持ちよかったことは言うまでもありません。
【おわりに】積極的に苦労して移動しよう
2日間の過酷な旅を通して、自分の中の移動の可能性が広がったように感じました。移動はただの場所を変える手段ではなく、その移動を通して様々な経験を得ることができる、1つのアクティビティになりうるのだと思いました。そしてその経験は、移動に苦労すればするほど大きく貴重なものになるのだと思っています。大学生という、そんなにお金はないけど時間と体力がある唯一無二の時期に、皆さんもぜひ積極的に苦労して移動してみませんか?
今度は青春18きっぷで北日本も行ってみたいな!
あとはひたすらチャリで遠くに行ったり、ヒッチハイクもしてみたい!
長い文章にお付き合いいただき、ありがとうございました!
巻末付録:2日分の乗換案内


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