
みなさんこんにちは!
メイキョクです
はやいことに春学期も残すは一か月!
そろそろ期末テスト・レポート課題に追われる日々がやってきます…現実から目をそらしたい
ですが、それを乗り越えたら輝かしい「夏休み」が待っています!!
みなさん、夏休みといえば

旅行!!
そして、旅に行って何を買って帰ってくるかというと

その地域のおみやげ!!
はい。ということで今回の記事ではおみやげ、「地域の特産品」にフォーカスをあてて「全国各地の似ている特産品」について調査してみました!
【はじめに】
おみやげを友達からもらった時、旅先でおみやげ処に入った時、

これ、食べたことあるな

見たことあるキャッチフレーズだな
と感じたことはありませんか?
名前が違うだけで実質同じようなものは全国各地に多く存在します。
今回の記事では、私が実際に食べたことのある、地域ごとの代表的な特産品の見た目や味・構造が似ている特産品を挙げて、その由来や違いを比較していきます!!
1.萩の月(宮城県) & 御用邸の月(栃木県)
まず一つ目に、「萩の月」、「御用邸の月」と「月」の付くお菓子です!
どちらもふんわりしたスポンジ生地の中にカスタードクリームを包んだ、丸い形状の蒸しケーキタイプの和洋菓子です。
見た目もよく似ており、パッケージや断面もそっくりです。
原材料もほぼ同じでアレルギー表示も共通しています!驚きのマッチ度ですね
この二つの違いは、以下のとおりです!
発祥
・萩の月(宮城県)は1979年に発売
名前の由来:宮城・仙台の秋の花「萩」と名月をイメージ
・御用邸の月(栃木県)は1989年に「那須の月」として発売されその後「御用邸の月」に改名
名前の由来:那須にある皇室の御用邸にちなんでいる
萩の月の方が約10年早く誕生しています。
味・食感の違い
この感じ方は個人差がありますが、萩の月のカスタードクリームは卵感が強く、御用邸の月のカスタードクリームは軽めでマイルドだと言われています。
こちらが萩の月👇

こちらが御用邸の月👇

包装されてなかったら見分けがつきません…
2.かもめの玉子(岩手県) & 鶴乃子(福岡県)
「かもめの玉子」と「鶴乃子」、どちらも卵型で中に黄身餡が入っている構造です!

わたしは幼いころから卵の形をしたお菓子はすべて「かもめの玉子」と呼んでいました…
卵の形をしたお菓子で「かもめの玉子」以外もあると気付いたのはけっこう最近です。お恥ずかしい
二つとも地元の自然や動物をモチーフにしているネーミングで、和と洋を組み合わせた、長い歴史と高い人気をもつ特産品です!
発祥
・かもめの玉子(岩手)は1952年に誕生
名前の由来:三陸の海にちなんで「かもめ」の卵をイメージ
・鶴乃子(福岡)は1905年に誕生
名前の由来:鶴が卵を抱く姿から発想を得た
味・食感の違い
こちらのふたつは、先ほどの月コンビとは違って、製法の違いがあります!
まず、かもめの玉子は黄身餡をカステラ生地で包み、さらにホワイトチョコでコーティングしたしっかりとした食感の和洋菓子です。
対して、鶴乃子はふわふわのマシュマロ生地で黄身餡を包んだ柔らかい口当たりの和洋菓子です。
見た目はよく似ていますが、かもめの玉子は焼き菓子、鶴乃子はマシュマロ菓子という大きな違いがあるんですね~
下がかもめの玉子👇🏻

下が鶴乃子👇🏻

このルックスの違いは分かりやすいかもしれませんね!
3.信玄餅(山梨県) & 筑紫もち(福岡県)
はい!こちらは私の地元・山梨県の名産「信玄餅」と九州・福岡県の「筑紫もち」です。
どちらも「お餅+きな粉+黒蜜」という組み合わせでの和菓子です!

私は信玄餅を食べて育ったわけで、こんな最強の組み合わせは唯一無二だろうと思っていたのですが、九州に訪れた際にそっっくりの「筑紫もち」の存在を初めて知り、衝撃を受けました。
個包装で風呂敷や巾着風のパッケージが特徴で、黒蜜を自分でかけて食べるスタイルも共通しています!
発祥
・信玄餅(山梨)は1968年に誕生
名前の由来:武田信玄公にちなんだ名前で、山梨の名物として考案された。
・筑紫もち(福岡)は1977年に誕生
名前の由来:博多・筑紫地方の伝統や自然をイメージ
味・食感の違い
信玄餅はもっちり弾力が強く、筑紫もちはやや柔らかめだと感じる人が多いようです。
信玄餅はきな粉が多く、黒蜜が濃厚で量も多いのに対して、筑紫もちはきめ細かいきな粉で、黒蜜はさっぱり・上品だという違いがあるようです。
細部に地域ごとの工夫があり、食べ比べてみたら個性がはっきり感じられるのではないでしょうか?
下が信玄餅(桔梗屋)👇🏻

下が筑紫もち👇🏻

4.阿闍梨餅(京都府) & 桐葉菓(広島県)
こちらはどちらも「もちもち食感」好きに高く評価される銘菓です!
生地がもちもちで餡を包んだ和菓子で、どちらも地元を代表するお土産で、パッケージも上品なものになっています。
また、小麦粉を使わず、もち粉や寒天など和の素材を活かしているところが共通しています。
発祥
・阿闍梨餅(京都)は1922年に発売
名前の由来:比叡山の修行僧「阿闍梨(あじゃり)」の網代笠を模した形が由来
・桐葉菓(広島)は1997年に発売。やまだ屋が平成以降に販売を開始したので比較的新しい
名前の由来:上田宗家の家紋「桐」にちなんだ
味・食感の違い
阿闍梨餅は糸寒天を使ったもちもちの皮でやや薄めの丸形なのに対し、桐葉菓はもち粉100%の生地で弾力があり厚みがある四角形の形をしています。
また、餡の種類も違い、阿闍梨餅はなめらかなこし餡、桐葉菓はこし餡と粒餡を合わせており甘さ控えめで小豆の風味が強いという特徴があります。
下が阿闍梨餅👇🏻

下が桐葉菓👇🏻

5.ままどおる(福島県) & ミルクハーバー(神奈川県)
この2つ、一度は耳にしたことがあるのではないでしょうか?
「ミルク味の白餡」をしっとりした生地で包んだ焼き菓子で、和洋折衷菓子です!
どちらも優しい甘さとしっとり食感が魅力のロングセラー土産です。
発祥
・ままどおる(福島県)は1967年に発売
名前の由来:「お乳を飲む子」というスペイン語「mamador」から名付けられ、母と子の温かさや優しさを表している
・ミルクハーバー(神奈川県)は当初「ありあけハーバー」として初代が1954年に発売され、2000年に「ミルクハーバー」としてリニューアルされた
名前の由来:横浜港(ハーバー)にちなんでつけられ、港町横浜のイメージを表現している
味・食感の違い
ままどおるはバターを使った生地にミルク味の白餡を包んだホクホク感のある食感であるのに対し、ミルクハーバーは白餡にバターやミルクを加えたしっとり系の餡で、より洋菓子寄りのなめらかさがあると感じられる人が多いです!

私はどちらも別日に食べたので、はっきりとした違いを明言できませんが…
味わいはよく似ていると感じますが、食べ比べてみると細かな食感やサイズの違いが感じられるかもしれません。
下がままどおる👇🏻

下がミルクハーバー👇🏻

【番外編】じゃがポックル(北海道) & ジャガビー(全国各地)
ここからは番外編!ということで、固定地域の特産品、というよりかは全国各地にオリジナルの味があるもので、なぜ名前が違うのか、気になったものを挙げてみました!
まず、どちらもCalbeeの商品である「じゃがポックル」と「Jagabee」です!
両方ともじゃがいもを皮付きでスティック状にカットしてフライしたスナックで、きっと食べたらみんな好きになる味です!(笑)
発祥
・じゃがポックルは1998年に「ナチュラルポテト」として試作され、2002年に「ピュアじゃが」として北海道土産として導入、2003年に現在の「じゃがポックル」として発売されるようになった
名前の由来:「ポックル」はアイヌ語の「コロ・ポックル(蕗の下の人)」を意味し、これはアイヌ伝説に出てくる妖精です。優しい心を持ち幸せをもたらせてくれる神様として伝えられている妖精とじゃがいもを組み合わせたのが由来
・Jagabeeはじゃがポックル発売後に、じゃがポックルベースに全国展開向けにアレンジされて2006年に発売
名前の由来:じゃがいもとCalbeeの「bee」を取って、日本初の21世紀型商品としてCalbeeの中でも先陣を取るという意味を込めた
味・食感の違い
じゃがポックルは北海道産じゃがいもを使用しており、小さな窯で丁寧にフライして製造されているのに対し、Jagabeeは主に北米産のじゃがいもを使い大量生産可能な機械化された製法で作られています。
そのため、じゃがポックルのほうがサクホクした独特の食感があり、Jagabeeはカリっとした食感が楽しめるという声が多いようです。
…やはり、これも実際に食べ比べてみないとはっきりとした違いはわからないかもしれません。
下がじゃがポックル👇🏻

下が全国のご当地Jagabee👇🏻(ノーマルのものはきっと近所のスーパーなどで発見できます)

【まとめ】
味や見た目が似ていても、製造法や原材料が違うからこそ、その地の良さやこだわりがぎっしり詰まってる「おみやげ」として愛されているんですね~

…まあでも、同じ日に食べ比べたりしない限り違いはわからない、かもしれません
(あくまでも個人的な感想なのですが)
名前の由来や製法のこだわりは、調べてから食べた方が、より一層おいしく感じるのではないでしょうか?
今回取り上げた地域のおみやげの他にも、「これとこれ似てる」と思うものはたくさんあります!
もしかしたら、夏休み中の旅行土産としてもらうことがあるかもしれません!
何が違くて、どこにこだわりが詰まっているのか、意識しながら食べてみてください✨
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