今回はどんな記事?
今回は、仮面浪人についてお話します。今少しでも、仮面浪人を考えている人は少し時間をください。5分。とりあえず。
この記事を読むと…
✅仮面浪人とは?が分かります。
✅仮面浪人になってしまう理由が分かります。
✅仮面浪人を決意した人にメッセージを送ります。最後まで見てくださいね。
最近よく聞く噂【仮面浪人するわ】

※この記事は2020年7月現在、コロナ禍真っ最中の時期に書かれたものです。
皆さんこんにちは、明治大学情報局です。
最近Twitter含め、各種SNSで
大学生が、「仮面浪人をする」「仮面浪人をしたい」などとつぶやいたり、投稿している姿を見かけます。
日東駒専が後期もオンラインに踏み切れないのは多分仮面浪人される可能性が高いからだと思うんだよね。
— yuto yoshida (@yutoyoshida9) July 4, 2020
第1志望がここの人って少ないだろうし,MARCH早慶だったらオンラインでも残る可能性高いだろうけどそれ以下は逆にその大学を目指されてお金が入らなくなる
私もしかしたら仮面浪人するかも
— ゆん (@mumei9696) July 11, 2020
いっそ仮面浪人して国立目指したい気持ちまである。後期オンラインであの学費は流石に苦しい。
— 隆人 (@Fukuoka_boyer) July 11, 2020
そもそもですが、
✅仮面浪人とは何か?
✅仮面浪人をしようとする背景には何があるのか?
✅仮面浪人をしようと決意しているあなたにメッセージをお送りします。
■仮面浪人とは何か?

仮面浪人とはなにか?
仮面浪人(かめんろうにん)とは、大学に入学・在籍しながら、それとは別の希望する大学や希望する学部の入学試験のための勉強をしている状態にある学生・受験生の日本での俗称。Wikipediaより引用
つまり「大学生」ではあるのですが、別の大学に行くために、通っている大学の大学生ののふりをして(仮面をかぶって)浪人するというシステムのことを仮面浪人と言います。
———具体例を出すと明治大学生ではあるのだけど、
早稲田大学に行くために
明治大学に通いながら
早稲田大学を目指すといったものです。
なぜ仮面浪人になろうとするの?
そこの大学生やったらいいじゃん。
仮面浪人になり、他の大学に行こうとする人には明確な理由が存在します。理由を解説します。
■仮面浪人になる理由は?

仮面浪人を決意する人には明確な理由が存在します。ここではその複数ある理由を解説します。
■仮面浪人を決意している人が全てに当てはまるわけではないですのでご了承ください。
①学歴コンプレックス

仮面浪人を決意してしまう理由の一つに「学歴コンプレックス」が存在します。
■学歴コンプレックスとは、自身の学歴に劣等感を抱く、ことを指し示す言葉です。
学歴コンプとも略されます。
つまり、自分の進学した大学に対してどうしても引け目を感じているということ。
学歴コンプレックスを持っている人に限って、「自分の所属すべき大学はここではない」という思考が頭の中にあるのかと思います。
「自分は優秀だ」
「自分はここの大学にはいてはいけない」
「上の大学に行けると思っていたのに現状は…」
「周りが優秀すぎて自分の大学がレベル低いように感じる」
どうですか?仮面浪人を決意された方の中には学歴コンプが多い印象。
そして、上記のような思考に陥りがちです。自ずと仮面浪人を決意してしまう。
②オンラインによる多くの課題

仮面浪人を目指してしまう理由の2つ目に「オンラインによる課題が多い現状」が存在します。
この記事は2020年7月現在、コロナ禍に書かれた記事でございます。
ということは大学も現在進行形で「オンライン授業」
ZOOMを使った授業や、録画型の授業を受けて勉強をしている人が大半でしょう。
ですが、このオンライン授業はいつでもどこでも授業を受けれるという反面、
教授にもよりますが、課題が多いという現状が存在します。
教授1人当たりに対するレポートの量が尋常ではなく、多くの授業を取っている1年生・2年生は課題に追われる日々を送っています。
オンライン授業ですからサークルやクラスの交流もありません。
2年生はまだしも、1年生は友達も先輩もいません。
全て1人でやらないといけないのです。
書いたこともないレポート、したことのないZOOM授業、あらゆることが初めて、そして厳しい、そういう現状に嫌気がさし、
いま通っている大学に行くよりも、
第一志望校の大学に行ければ
このような現状はなくなるのではないか?
なぜ受験に落ちて自分はこのようなことをしているのか?
仮面浪人をすればもう1年やり直せるのではないか?
という思考に陥り、仮面浪人を決意してしまう。
③自分が輝ける環境はここではなく上の学校である、という幻想

仮面浪人を目指してしまう理由の3つ目に
「自分が輝ける環境はここではなく上の学校である」
という幻想が存在します。
大学が楽しくない
授業がつまらない
課題が多い
そのような思考に陥り、
現状の学校に通うよりもレベルの高い大学に行けば大学は楽しいし、授業は面白いし、課題は普通程度になる、という幻想を抱え持つ大学生は
仮面浪人を決意する傾向にあります。
通っている大学があるにもかかわらず、
レベルの高い大学に自分の理想を押し付けてしまうパターンです。
■仮面浪人をする人に根本的に欠けているもの

ここまで、仮面浪人を決意してしまう人の特徴3つをご紹介しました。
この記事は仮面浪人をただ紹介するだけでは終わりません。
仮面浪人を決意したあなたに踏みとどまってほしいのです。
ほんの少し時間をください。
ここから先に、書き記すのは仮面浪人を決意するあなたに捧げる「根本的に足りないもの」という文章です。
少し厳しい言葉になりますが「短絡的に」仮面浪人を決意する人が多いイメージです。
甘い意志で成し遂げられるものではないですし、大学4年間を棒にふるう可能性もあり得ます。
仮面浪人するとはいうものの、Twitterしかやってないアカウントもあります。大丈夫?
結論から言うと、仮面浪人を決意する人に足りないものは
■「正しい物差し」
■「主体性」
です。
1つ1つ解説していきます。
①正しい物差し

正しい物差しといってピンときた人はいないでしょう。
自分をはかる指標と言えば分かりやすいでしょうか?
仮面浪人を決意する方の半分以上は学歴コンプレックスだと思います。
(そうでない方は次の見出しを見てください)
学歴コンプレックスとは先ほどもご説明した通り、
現状の学歴に
劣等感を抱くものです。
言い方を変えれば
「学歴でしか相手にマウントをとれない」人間です。
「自分の所属している大学は世間から見てもレベルは高くないし、自分はもっと上に大学に行けた。」
だから上の大学に行って、上の大学に所属していることによる「優越感」を抱きたいと考える。

仮面浪人を決意した人は、このような思考に陥ってませんか?
ですが、このような思考になるのも分かります。
高校生まではテストの点数の高いものが優遇されるシステムですし、
テストの点数でカーストが決められているのも事実。
高校まで「学歴」という基準しか与えられてないので大学受験という「学歴測定所」であなたを測った時に「挫折感」「劣等感」を味わうのは十分理解ができます。
この原因として挙げられるのが、あなたの存在価値を測る指標が「学歴」「だけ」であるということ。
つまり、学歴という指標でしかあなたを測れないのは「学歴」という指標「しか」与えられてないからです。
学歴に縛られているということは、学歴しか指標のない「高校生」であるという事を自分で証明しています。
まず改めてほしいのは、「あなたを計る指標は学歴ではないということ」
というか、そもそも「指標」って何でしょうか?
自分を他人は指標によって比較されているものなのでしょうか?
受験とは、勝ち負けなのですか?
レベルの低い大学に行くと負けなの?
違くない?
受験とはそもそも自分の
「願望をかなえるための手段」なはず。
主体は「自分」に
あるはずです。
・
・
願望をかなえるための手段であるはずなのに、学校の教育によって競争であると勘違い。
勝ち負けでしか判断できなくなってきます。
その指標・思考がぬぐえないから自分よりも出来ている人を見て比較し、自己嫌悪に陥り、仮面浪人を決意。
目的をはき違えているとしか言いようがありません。
言い方をえらばずにいうと、大学生の思考ではない。高校生。
確かに第一志望校に入れなくて、悩む気持ちも分かります。
もやもやした気持ちが残っているのも分かります。
ですが、あなたは受験をする前より成長出来てますよね?
価値観や考え方は変わってないですか?
少しでも前の自分が目標をかなえる過程で成長出来たらいいのではないでしょうか?
結果だけで勝ち負け、成功失敗を語るからコンプレックスが生まれ、仮面浪人を生むのです。
そもそもですが、「本当の」負け・失敗とは
「失敗と定義する「失敗」の原因がわからないということ」です。
つまり、あなたの定義する「失敗」がなぜ生じたのか、原因がわからないことが本当の意味での「失敗」「負け」なのです。
「失敗」「負け」の原因がわからないということは、また同じ環境・別環境で同じことを引き起こすだけです。
その「失敗」「負け」の原因がわかっていれば、改善し、改善した行動を他の環境に転用すればもうそれは「成功」ではないですか?
その「原因」「理由」を見つけて改善するだけで、あなたの言う「成功」を定義することはできませんか?
正しい物差しを
見つけましょう。
ランキングにしてはいけない。
自分を測る物差し。
自分を測る正しい物差しがないから、目的をはき違える。
ここまでご理解いただけましたか?
✅学歴コンプレックスは劣等感
⇒「学歴でしか相手にマウントをとれない」人間
✅そもそも受験とは自分の願望を叶える手段。
⇒なぜ他人と比較する?目的をはき違えてない?
✅失敗の定義は「失敗」の原因がわからないことにある
⇒失敗の原因がわかればもうそれは成功。
⇒他に転用すればいいだけ。改善するだけ。
✅正しいものさしを見つけよう。他人とは比較しては行けない。
⇒前の自分と今の自分を考えよう。
②主体性

仮面浪人をする人に根本的に欠けているもの2つ目は「主体性」です。
仮面浪人をする人の大半は、
■学歴コンプレックス
そして
■現状への不満
を持っています。
仮面浪人を決意された皆さん、どうですか?
第一志望校ではない大学に来てしまい、
大学は退屈ですかね?
■理想としていたキャンパスライフが送れない?
■サークルがつまらない?
■授業の質が悪い?
■いい就職先につけない?
いろいろな不満があると思います。
特にこの記事は2020年7月に書かれたものです。
オンライン授業によって、理想とするキャンパスライフが送れないのも分かります。
仮面浪人を決意する人の心の内は、
「第一志望校に行けたら夢のキャンパスライフが送れる」
というものでしょう。
現状の大学生活は満足できたものではないので、仮面浪人をすることによって自分が理想とするキャンパスライフを送ろうとする、
もしこのような思考をしているのであれば言いたいことがあります。
環境は与えられるものなのでしょうか?
面白いイベント?面白い人?いい就職先?
これは大学側が提供してくれるものなのでしょうか?
高校とは違います。
大学は自由です。
「自由」が指し示す意味は、自分に裁量権が与えられているという事です。
ということは、自分が選択できる範囲が大きい反面、
動かない、選択しようとしない限り恩恵を被ることはありません。
なぜなら環境とは与えられるものではなく、自分から得ようとするものですから。
もし、「大学生活がつまらない」「授業の質が悪い」と言い、仮面浪人を決意した方、それはただ「自由」をもてあまし、環境は与えられるものだと思ってるからじゃないですか?
受動の権化ですね。
その思考だから第一志望校に仮面浪人せざるを得ないのではないですか?
その思考だと、仮面浪人に成功したとしても同じ発言をするのではないですか?
大学生活がつまらない、オンラインで交流できない、
全てが全て大学やサークルに与えられるものだと思っているから、自己の価値観と大学の姿勢に乖離を感じ、ブレる。

環境を与えてほしい、のであれば高校に行きましょう。
大学は自由の場です。裁量の場です。
前提が違う。
お分かりいただけるでしょうか?
✅現状への不満は自分が受け身的な証拠。
⇒環境は自らが作り出す場。
✅与えられる場ではない。
⇒高校まで。
✅大学は裁量の場です。
⇒何もしない人は置いて行かれる。
【まとめ】仮面浪人に届けるメッセージ

ここまでいかがでしたでしょうか?
耳が痛い人もいたと思いますし、
不快に思った人もいることでしょう。
この文章を見て不快に思ったのであれば2つ答えがあります。
1つ目が図星であること。
2つ目が仮面浪人をする目的が違うということ。
1つ目の人は本当のことでしょうから、仮面浪人をする際に本当に仮面浪人をしてもいいのか?学歴コンプレックスでいいのか?本当に仮面浪人成功したとしても理想のキャンパスライフが送れるのかよく、考えてみてください。
大事な大学生活を棒に振ることになります。
2つ目の方がいたら申し訳ありませんでした。
もしかすると、普通の大学じゃ学べないことを学ぶために他の大学に入学することを考えているのでしょうか。様々な理由があると思います。
あくまでもこの記事は「仮面浪人」を否定するわけではありません。
確固たる意志があり、目標をかなえるための手段であるならば「仮面浪人」は賛成です。
この記事はどちらかというと劣等感・受動思考に操られ、大学生活を棒に振り、仮面浪人をしようとしている人を止めるための記事でした。
ですので上記に当てはまる人は耳が痛かったかもしれませんがもう一度考え直してもらえると嬉しいです。
長い文章でしたがよんでくださりありがとうございました。
良ければシェアしてください。よろしくお願いします。
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